味づくりの現場から
デリカの味づくりを支えるスタッフの声
--主な業務内容
美味しいものを作ってほしい、これと同じ味を作ってほしいなど、営業から上がってきた依頼内容に基づいて、保存性や工場での製造工程を考慮したうえでサンプルを作ってお客様にご提案しています。
--どのような依頼が多いか
味のコピーをしてほしいという依頼が多いですね。
当社は小ロットにも対応しているので、今使っているものを同じ味で当社にお願いしたいということも多いです。
あとは、何か提案をしてほしいという依頼ですね。外食やコンビニは季節ごとに商品の入れ替えがあるので、例えば「春の食材に合うソースを提案してほしい」などの依頼があります。
--どういう手がかりで味を作っていくのか
全くゼロから考えて作るというよりも、今まで作ってきた自分のなかにある記憶と過去の商品や試作のデータベースがありますから、その中から絞り込んでいく感じですね。それが当社のサンプル提案の速さにもつながっています。
依頼を頂く時点でお客様に具体的なイメージがある場合とそうでない場合がありますので、具体的なイメージがない場合は聞いた内容を基にこちらで考えて幾つかサンプルをご用意した上でお客様に判断していただきます。
味のコピーの場合は、食べたときの印象は時間とともに変わってしまう場合もありますので、一番の特徴にいかに合わせるかという事に重きを置いています。
--スピード対応を可能にしているもの
これは経験としか言いようがないですね。
味のコピーであればひたすら味を比較して試行錯誤で似せていくという作業なので、その精度を上げるのは過去の経験から養っていくしかないので、特別な秘策というものはありません。
あとは速く作ることに慣れているというか、毎日最短距離を走る練習をしているようなものなので。
--開発体制について
私はラーメンを担当することが多いのですが、それぞれに得意分野があります。味覚の敏感な部分もそれぞれ違うので。
例えば洋風ソースの依頼が来るとそれが得意な人に聞いてアドバイスをもらう。それがまた自分の引き出しになる、そういう感じで全体が一緒に力を上げて行っています。
また、誰かが新しいことをやると他がそれについていくので、情報を共有しながら全体で開発をやっているイメージです。
--原料と味づくり
原料による組み合わせというのは無限大ですので作り出せる味も無限大に広がっていきます。
原料は、メーカーさんからの紹介をはじめ展示会などで常に新しい情報を仕入れています。世の中には日々新しい素材は出来ていて、ひとつ新しい原料が入ればまた味のバリエーションが増えるので、本当に組み合わせは限りがありません。 最近は健康志向により無添加などの要望も多いです
--デリカが選ばれている理由
サンプル提案の速さと柔軟性が大きいと思います。
サンプル依頼の背景・目的を営業担当者と打合せし、お客様が求めている味の 核心へ最短で到達できる努力を続けています。
また商品化後の味の微改良等 大手メーカーさんのNB品では対応が難しい依頼にも柔軟にお応えしています。
全てがデータベース化されていますので、当社規格書、裏面表示等の情報提供もサンプル提出と同時に行えます。
--やりがい
やはり製品化が決まって、実際に街で自分が作ったものが出回って食べられているのを見ると嬉しいしやりがいを感じますね。
さらにそれがヒット商品や全国商品になったと聞くと大きな達成感があります。
幅広く研究開発の機会を与えて頂いた、 その経験の蓄積は大きいと思います。